『おてらnaマステ』鳳凰ボードのデザイナー麻田さんへのインタビュー(後半)

『おてらnaマステ』のページをご覧いただきありがとうございます!1日から始まったクラウドファンディングへの挑戦は3日目となりました。引き続き、ご支援を賜われましたら幸甚です。(クラファンはこちらから⇒https://readyfor.jp/projects/otera-na-maste

さて、クラファンでの投稿と並行してお送りしている、『おてらnaマステ』に携わるメンバーへのインタビュー。本日は、前回お届けした麻田弘潤さんへのインタビューのつづき(後半)をお送りします♪

ーー消しゴムはんこワークショップの内容を聞かせてください!

 ワークショップは2人で適当な雑談をしながら始めるんです(笑)。

 それから「今日はこれを作りますよ」と、まずはお手本を彫っていきます。彫りながら色々な説明、例えば彫る題材が仏さまであれば、これは螺髪といって……といった説明をしながら進めます。

 そして出来上がったら、参加者さんひとりひとりに彫ってもらうという流れなんですが、「これがお手本ですよ」と言った途端、みんな罠にハマったように、「お手本」を目指すようになるんですよね。だから一生懸命「お手本」に近づけるための苦しい時間が始まるんです(笑)。

ーーお話もされるのですか?

 参加者さんの作成タイムでも色々な話を挟みます。。例えば、消しゴムはんこを彫るときは残す部分に集中しがちですが、「削ってなくなる部分をきれいにしてみましょう。そうしたら、自然と残るところもきれいになりますよ。意識が集中すると、そこばかり見てしまいますよね」といったことなどです。

 普段のご法話では聞いても実感が湧きづらいことであっても、消しゴムはんこのワークショップでは、まさに今手元にその事実があるので、聞くと同時に実感が湧くんですよね。確かにここしか見てなかったなと思うとか。気をつけてみようという実践もしやすいんです。とはいえ、それでもやっぱりお手本通りにはいかないから、結局1時間以上しんどいんですけれどね(笑)。

ーーなるほど(笑)その苦しい時間の先にあるものは何ですか?

 彫り終えてハンコを押すと他の人たちの作品も見られるようになるんですが、そこでようやく「なんだ、みんな違うじゃん、みんな出来てないじゃん」って気付くんです(笑)。そして、優劣を比べるのではなく違いを楽しめるようになるという。意識の変化ですね。

ーー押すことで世界は広がるんですね。(完成した消しゴムはんこは、みなさんに押してもらうのですよね?)

 ワークショップのときには、僕たちの方で色々な消しゴムはんこを準備しておきます。仏さまのお顔を作ってもらうならその体とか、極楽の六鳥とか。そうしたはんこと自分で彫ったものとを好きなように組み合わせて押してもらうんです。するともう、お手本からどんどん離れていくんです。今まで何を目指していたんだろう?という感じで、わいわい楽しくなって、「終わりですよ」って言っても終わらないほどに盛り上がります(笑)

ーーどんどん意識が変わっていくということ、すごいですね!色んな変化があると思いますが、麻田さんの目指す「意識の変化」はどのようなことですか?

 いらないと思っていたものを受け入れることで、もっとよい社会になるのではないかと思っています。ワークショップでも、削ったものや切ったものはゴミ入れのなかに入れていくんですが、最後にそれも活用してみよう!という時間を設定しています。すると、欠片からも色々なはんこが生まれるので、それらも加えて、もっとゆたかな作品にしていくんです。

ーーゴミがゴミでなくなる、と。

 無駄を削ぎ落とすというのは良い発想のようですが、その発想で生きていると問題も多いだろうなと思います。それは僕が消しゴムはんこのワークショップを始めた当初から関わっている原発の問題に関してもそうなのですが、人間の正義なんて、設定を変えるだけでごろっと変わる。

 ぽんと捨てていたものも、価値を変換すると見方が変わる。そういうことが、普段の生活や社会のなかにもあって、それによって色々と変わっていくんじゃないかなと思っていますし、そういったお話もさせてもらっています。

ーーちなみにですが、「諸行無常ズ」というユニットを組まれたことによる麻田さんの意識の変化もありましたか?

 鍛えられましたね(笑)。「仏教ではこう考える、こう捉える」といった話をしていたんですが、「それはいるのか?それよりもあなたがどう思うか、というところが大事じゃないか?」と相方に言われました。そうしたことがあって、ご法話をするにあたっても、仏教用語が全然出ない人になりました(笑)

ーー麻田さんにも大きな変化が生まれていたんですね。ところで、麻田さんにとっての消しゴムはんこの魅力って何でしょうか?

 正解を彫らなくていい、自分のまんまを彫ればいいというところでしょうか。そして、それをどう工夫して押すか、出来上がったものをどう工夫していくかといった、工夫力も魅力ですね。色を変えるだけでも全然違いますからね。

ーーなるほど……。長時間に渡り、ありがとうございました!最後に、読んでくださっている方にメッセージをお願いします!

 ボードの全面に貼りまくって、遊んでいただきたい!剥がせるから、気にせずはってください!

ーーそれこそ、『おてらnaマステ』にも正解はないですもんね。色々なものと組み合わせていただくのも面白そうです。

 そう、正解はないんです!(*^^*)

 そして組み合わせといえば、キラキラしているラインストーンとのコラボなども合いそうですね。色々と工夫しながら遊んでみてください。

インタビュー(麻田さん)

(クラウドファンディング「『おてらnaマステ』を製作して、仏教的あそびツールを弘めたい!」はこちらから⇒https://readyfor.jp/projects

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