仏教的あそびツール『おてらnaマステ』を実際に遊んだメンバーたちへのインタビュー!vol.3

クラウドファンディングへの挑戦が始まって13日目を迎えました。(クラファンはこちらから⇒https://readyfor.jp/projects/otera-na-maste

全国各地のメンバーが実際に『おてらnaマステ』を遊んでの作品や感想等をご紹介していますが、もう少し詳しくお伝えすべく、「仏教的あそびツール『おてらnaマステ』を実際に遊んだメンバーたちへのインタビュー!」をお送りしています。

第3弾となる今回は、森紗都子さんにお話を伺いました(*^^*)

ーー『おてらnaマステ』で遊んでいただき、ありがとうございました!本日もよろしくお願いいたします。「春の月夜に」は和紙を用いての作品でしたが、鳳凰の体の部分には青色が、月には金色が使われていました。青と金にしようと思われた背景を教えてください。

月夜を静かに清々しく飛ぶ鳳凰を想像したときに、金掛かった白色の月に照らされた艶やかな寒色系の体が浮かびました。作品制作にあたり、鳳凰の色や鸞についても調べましたが、情報に捉われず、想像上の自由な世界観を大切にしました。

作品名「春の月夜に」

ーーこの色はご自身で染められたものですか?

胴体や月に使っているジュエリーパーツの染色は水俣浮浪雲工房の金刺宏子さんに教えていただきながら、しっくりとくる色に染めています。

ーー現在水俣で「おしゃら」を製作されているということですが、もともとは関東にお住まいだったとか。なぜ水俣に、なぜ和紙を、そして何故ジュエリーに…といったことを、ひとことでは語り尽くせないとは思うのですが、少しでも教えていただきたいですっ。

現在も生まれ育った鎌倉と、水俣を行き来しています。水俣との出会いは高校生の頃に遡ります。水俣を通じて、豊かさがなにであるか、私はどう生きたいのかを深く考えました。

社会人になってからも水俣に通い、デザイン学生時代に大地から生命をいただきものづくりをする水俣浮浪雲工房と出会いました。純粋に、水俣に生きる植物の生命力と個性に美しさを見つけた悦びを伝えたくて、ジュエリーにしています。

歴史学部出身の私は大学生時代からヴィンテージジュエリーを集めはじめ、ジュエリーから作り手の思想や時代の価値観、素材から近代科学の発展を学んできました。表現の自由度が高いジュエリーはつくっていて楽しいです。

ーー作者からのメッセージには「春の匂いが広がった」というお言葉がありましたが、「嗅覚」までイメージされていたんだととても印象的でした。そうした様々な感覚を用いての作品作りというのも、「おしゃら」から学ばれたり「おしゃら」でも大切にされていたりしますか?

児童文学に親しんできた背景から、頭のなかに物語と情景(絵)が同時に浮かぶことが多く、そこに色や音、匂いを感じます。中学生の頃から、龍の鱗の質感をスパンコールで表現してみるなど、いろいろな素材で絵を描いていました。

水俣で目にした自然光や獣の鳴き声、土の感触、山・海の景色は混ざり合い、「おしゃら」も大きな物語の一部となって、音や情景と一緒に形になっていきます。日頃から色々な感覚に敏感でいること、素直でいることを大切にしています。

ーーメッセージのなかの「夢中で遊んだと」いうお言葉も嬉しく思いました。ちなみにですが、全体の構想を練ってからの作品作りでしたか?それとも、作りながら構想もできていくという感じでしょうか?

頭のなかで大雑把に構想を練り、手を動かしてつくってみたもののしっくり来ず(笑)、構想を練り直して……。そして終盤は、ぼんやりと浮かんできた情景を頼りに、感覚で手を動かして仕上げました。

ーーなるほど……。まさに感覚を大切にされての作品づくりだったことをお聞かせいただきましたが、特に工夫されたところや気をつけたところなども、是非教えてください。

4種のマステの絵柄と鳳凰を見ていただきたい、そのために情報はできる限り削ろうと思い、シンプルさにこだわりました。また、シンプルにすると粗が目立ってしまうので、丁寧につくりました。

ーー最後に、これから『おてらnaマステ』で遊んでくださる方々に向けて、「『おてらnaマステ』はこういう風に遊ぶと楽しい&面白いかも」「こんな風にも、遊べる&使えるかも」といったことがあればお聞かせください!

デザイン学生の頃に図面をトレースしたり、模型を仮留めする目的でマステを使ってきましたが、マステを主役にして意外と遊べるものだなと思いました。今回は平面ボードでしたが、立体形も作れそう!

ーー立体という発想はなかったです!なるほど……っ(笑)森さん、ありがとうございました!

(クラファンはこちらから⇒https://readyfor.jp/projects/otera-na-maste)

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作品作者一覧(森さん)

◆タイトル:「春の月夜に」    

◆作者:森 紗都子(桑沢デザイン研究所卒。水俣浮浪雲工房にて植物の繊維を草木で染めたジュエリー〈おしゃら〉を製作。Instagram@ociara_morisatoko )

◆『おてらnaマステ』とともに使用したもの:トレーシングペーパー、はさみ、おしゃら(和紙の原料植物〈楮〉に草木染めをしたジュエリー)      

◆作者からのメッセージ :〈満月の夜、ふと空を見上げるとそこには月光を浴び艶めく鳳凰が舞っていた。鳳凰がその翼をふるわせると、春の匂いが広がった〉そんな情景を想像し作りました。マステ自体を表現手段の主役と見たことがなかったので、新鮮でした。貼り直せるボードということで四種のマステをあれこれ組み合わせ、夢中で遊んでいました!

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(クラウドファンディング「『おてらnaマステ』を製作して、仏教的あそびツールを弘めたい!」はこちらから⇒https://readyfor.jp/projects/otera-na-maste

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