【まとめ】ご法座のライブ配信について

【2nd Step】カメラとマイクを外部接続(機材の準備編)

1st Stepに加え、新たに用意するもの・ことは、、、

  1. 音声をパソコンに入力する(オーディオインターフェースを使用)
  2. 映像をパソコンに入力する(キャプチャーボードを使用)

上記❶と❷の両方を揃えなければいけないということではありません。
必要に応じて、❶音声だけ/❷映像だけを、という形での対応も、もちろん可能です。

配信する会場(本堂など)にすでに音響設備がある場合は、既存の設備を利用してパソコンに音声を入力する方法が現実的です。

ほとんどの場合、マイク(①)からミキサー(ミキシング・コンソール)(②)に入力され、そこからパワーアンプ(③)➡︎スピーカー(④)から出力されるという設備が整っています。(下図参照)



ライブ配信をするために必要なことは、ミキサー(②)のOutput(アウトプット・出力)端子から⑤オーディオインターフェースに入力することです。

「オーディオインターフェース」とは??

・「オーディオ」=音声(名詞)。音声の、音声機器の(形容詞)。
・「インターフェース」=異なるものを接続するときの共用部分。
つまり、音響機器とパソコンを接続する機械という認識で良いかと思います♪


筆者の自坊・本堂の音響システム

【2nd Step】カメラとマイクを外部接続(音響➡︎パソコン編)

本堂に既存の音響設備から音の信号を出力し、パソコンに入力させるためには、

【音響設備の出力端子からオーディオインターフェイスに繋ぐ】
【オーディオインターフェイスからパソコンに繋ぐ】

ことが必要になります。1つ1つ、流れを見ていきましょう。(既存の設備を使わずにライブ配信用に新たに設備を整える場合でも、基本的な考え方は同様になります。)

1.音響設備の出力端子の確認

寺院によって音響設備や配線状態は千差万別。そのため、それぞれの現場に合わせて接続方法を考える必要があります。
ここではひとつの機材を具体的に見ていきながら、「ライブ配信用の音をどこからもってくるか」を考えてみたいと思います。 方法は大きく分けて

A. メインの出力からひっぱっていく

B. メインの出力以外からひっぱっていく

の2通りがあります。 

2.オーディオインターフェースとパソコンを繋ぐ

オーディオインターフェイス(略表記「オーディオI/F」)とは、簡単に表現すると「音の出入りを可能にさせる機械」です。

現在様々なメーカーのオーディオI/Fが市場にあり、その価格もバラバラです。趣味や仕事で音楽制作する場合で用途に応じて高価なものを選ぶことも有効ですが、ライブ配信においては基本的な機能を備えていれば安価なものでも問題ありません。
選ぶポイントとして以下の2点を提案します。

① 入力端子の形状の確認

入力端子の形状は、大きく分けて3種類あります。 

  1. ギターのシールドが接続できる標準ジャック(TSフォン、TRSフォン)
  2. マイクやミキサーから接続するための3端子のキャノン(XLR)
  3. 標準ジャックでもキャノンでも接続可能なコンボジャック(下図)
② 出力端子の確認

最近は、USB Type-C端子を標準とするパソコンが増えてきています。オーディオI/Fの出力端子とパソコンの入力端子の形状が違っていても、変換するものを使えば接続できます。
下の写真は、3種類のオーディオI/Fの出力部分(USB接続部分)です。

どのオーディオI/Fも、パソコン側がUSB Type-Aとなっているケーブルが付属品として同梱されていました。
オーディオI/Fとパソコンを接続しても、すぐには使えないことも多いようです。その際は説明書を参照しながら使えるようにする作業が必要です。(ドライバをダウンロードしインストールするなど)

3.音響設備・オーディオインターフェース・パソコンを繋げる

準備が整ったら、オーディオインターフェースとパソコンを繋いでみましょう。接続後は、音声が正しくパソコンに入力されているかを確認します。

確認の方法は様々あります。リモート会議(Web会議)で導入してみる、パソコン内臓のソフトを使って録音・録画してみるなどの方法が考えられます。
ここでのオススメは、多くのオーディオI/Fに備わる「ループバック(RB)という機能。この機能を使うことで、オーディオI/Fにヘッドホンやイヤホンを繋ぐだけで、音が正しくパソコンに入力されているかを確認することができます。

【2nd Step】カメラとマイクを外部接続(映像➡︎パソコン編)

デジタルカメラやビデオカメラに写っている映像を、パソコンに入力する方法です。カメラとパソコンを単純に繋ぐだけでは、多くの場合は映像を入力することができません。ここで必要なのは、

  • 【カメラの出力端子からキャプチャーボードに繋ぐ】
  • キャプチャーボードからパソコンに繋ぐ】

という手順です。

1.キャプチャーボードとは?

キャプチャーボードとは、映像などをパソコンに出力するための機器です。

ゲームのライブ配信などにも使われ、とても性能の高いものもありますが、お寺の様子をライブ配信するという目的からいえば、高価なものでなくても事足りるでしょう。

2.カメラの出力端子からキャプチャーボードの入力端子に繋ぐ 

デジタルカメラやビデオカメラのHDMI出力端子から、キャプチャーボードのHDMI入力端子に繋げます。

接続する端子の種類を確認しておきましょう!!(下図参照)
入力側(キャプチャーボード側)は①スタンダードの場合が多いようです。
出力側(カメラ側)は②ミニHDMIの場合と、③マイクロHDMIの場合があります。

3.キャプチャーボードの出力端子からパソコンに繋ぐ

キャプチャーボードの出力端子からパソコンに繋げます。

多くの場合はUSBケーブルで接続します。

キャプチャーボード側もパソコン側も、最近はUSB Type-C端子を備えているものが増えてきました。USBの形状が違っていても変換するものを使えば接続できるので心配ありませんが、確認しておいた方が良いでしょう。
また、キャプチャーボードとパソコンを接続してもすぐには使えないこともあります。その際は説明書を見ながら使えるようにする作業が必要です。(ドライバをダウンロードしインストール等)

4.カメラ自体の設定

 カメラとキャプチャーボード・パソコンが正しく接続できていても、カメラから下の写真のような「覗いたままの画像」がパソコンに入力されていることがあります。カメラ側の設定を確認しておきましょう。

(例 Sony α5100)

【MENU】➡︎【セットアップ】➡︎【HDMI設定】➡︎【HDMI情報表示】➡︎【なし】を選択

カメラによって、「オートフォーカス」になっていると焦点がずれる・変わるという現象がおこることや、使い始めて30分経過すると自動的に写すことをやめてしまうことがあるようです。
カメラ自体の設定も確認しながら進めていきましょう。

【2nd Step】機器を接続するときに大切なこと

音響機器やカメラを繋ぐときに、「どのように配線するか」は大きなポイントです。

ケーブルの種類
  • インターネットとパソコンを繋げるLANケーブル
  • 音響周りのケーブル
  • カメラ周りのHDMIケーブル
  • 各機器の電源

繋げるものが多くなれば、配線を考え・実施し・見直しをすることが重要になります。
ケーブルの長さに余裕をもたせる・スッキリと分かりやすく配線することで、誰かが引っかかってしまうという物理的なトラブルや、どこに繋がっているか分からなくなり混乱してしまうなどのトラブルを防止することができます。
ライブ配信において配線は重要であると実感しています。

1ページ‥‥ウェブカメラで配信

3ページ‥‥OBSを使用して配信

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